Second Lifeを始めてみたとき、「どうやって動けばいいの?」「思った通りに動かない……」と感じる方は多いと思います。実はSecond Lifeの操作は、他のゲームやアプリとは少し違う部分があり、最初は戸惑ってしまうのが普通です。
この記事では、Firestormビューアを使っていることを前提に、アバターの移動・ジャンプ・座る・飛行・テレポートといった「基本の動き方」をやさしくご案内します。
はじめに:うまく動けなくても大丈夫
最初のうちは、歩こうとして別の方向に進んでしまったり、いつのまにか飛んでいたり、意図せず座ってしまったり……そんな経験は誰にでもあります。
Second Lifeは「自由に動ける」ぶん、操作方法も幅広くて、少しずつ慣れていくことが大切です。
アバターを歩かせてみよう
アバターを動かすには、キーボードの「W」「A」「S」「D」キー(または矢印キー)を使います:
- 「W」キー(↑):前に進む
- 「S」キー(↓):後ろに下がる
- 「A」キー(←):左を向く
- 「D」キー(→):右を向く
※WASDキーが効かない場合は、設定を確認してみましょう。
- 上部メニューの「Avatar」→「Preferences(環境設定)」を開く
- 「Move & View(移動と視点)」タブを選ぶ
- 「WASDキー+一押しで前後左右に移動する」にチェックを入れる
走るにはどうするの?
Second Lifeで「走る」には、次のような方法があります:
- 移動キーをすばやく2回押して長押しする:設定で「移動キー2度押し+長押しで走る」が有効になっていれば、その操作中だけ走ることができます。
- Ctrl+Rキーで「常に走る(Always Run)」モードを切り替え:この状態では、普通に移動しても常に走ります。
どちらの方法も、Firestormの「Move & View」設定画面から有効・無効を切り替えられます。
ジャンプのしかた
ジャンプしたいときは、次のキーを軽く1回押します:
- 「E」キー または 「Page Up」キー
これでアバターがジャンプします。
ただし、これらのキーを長押しすると「飛行モード」に切り替わってしまうため注意が必要です。ジャンプのつもりで空中に浮いたままになってしまったら、それは飛行状態になっています。
ジャンプと飛行はキーが同じでも、押し方の違い(短く押す/長押し) で動作が分かれています。
空を飛ぶ
Second Lifeでは、ジャンプの延長として空を飛ぶことができます。ジャンプと同じ「E」キーや「Page Up」キーを長押しすると、飛行モードに切り替わり、空中に浮かび上がります。
- 「Page Up」または「E」キー:上昇
- 「Page Down」または「C」キー:下降
ただし、飛行は常に使えるわけではなく、その土地で「飛行が許可されている」必要があります。飛べない場所では、長押ししても飛行には移行しませんので注意しましょう。
また、画面下部にある「Fly」ボタンをクリックしても飛行モードに切り替えられます。飛行中は、歩くときと同じように方向キーで自由に移動できます。
高く飛びすぎたり、戻れなくなったときは、下降するか、次に紹介するテレポートで移動しましょう。
アバターを座らせるには?
Second Lifeでは、アバターを椅子や地面に座らせることができます。たとえば、カフェの椅子に座ったり、イベントで待機したり、くつろいだりするときに使います。
- 「Ctrl」キー + 「Alt」キー +「S」キー
また、座りたい場所(椅子、クッション、地面など)を右クリックして、「Sit Here(ここに座る)」や、自分のアバターを右クリックで「Sit on Object(座る)」を選びます。
ただし、何かをクリックしたつもりが座る動作になってしまったり、自動で座らせるスクリプト付きの家具に触れた場合、意図せず座ってしまうこともあります。
立ち上がるには?
- アバターを右クリックして「Stand up(立つ)」を選択
※Firestormでは、「座る」ボタンが初期表示では画面に出ていないことがありま-す。必要であれば、「Toolbar Buttons(ツールバーの設定)」から表示させることができます。
テレポートで別の場所へ行くには?
Second Lifeの世界はとても広いため、「テレポート(TP)」という方法で一瞬で場所を移動できます。
たとえば:
- 上部メニューの「ワールド」→「行き先」を開き、行きたい場所を選んで「Teleport」ボタンを押す
- あらかじめ保存しておいた「Landmark(ランドマーク)」から移動する
また、困ったときには「ホームに戻る」機能が便利です。
- 「Ctrl + Shift + H」キーを押すと、自分で設定したホームの場所へすぐに戻れます。
最初はテレポート先で迷ったり、建物の中に出たりして戸惑うこともあるかもしれませんが、周りを見渡して少しずつ慣れていきましょう。
おわりに:まずは「自分で動ける」ようになろう
ここまで読んでくださってありがとうございます。
Second Lifeでは、アバターを自由に動かせるようになると、世界がぐっと広がっていきます。
今回ご紹介したのは、あくまで「基本の操作」です。視点の動かし方、カメラ操作、アバターの見た目を変える方法など、次に学ぶべきこともたくさんあります。
でも、まずは「自分の足で歩いて、好きな場所に移動できること」。それがSecond Lifeを楽しむための、いちばん大切なスタートになります。
焦らず、自分のペースで楽しんでくださいね。