Second Lifeにおいて、アバターのアニメーションが意図せず止まらなくなる問題は、初心者から熟練者まで幅広く経験する現象です。
本記事では、こうしたアニメーション関連のトラブルに対して、冷静かつ確実に対処する方法をまとめています。
よくある症状
- ポーズが解除できない
- 歩行や待機動作が変なまま固定される
- 装着していたHUDを外しても動きが残る
- 他のアイテムとアニメーションが干渉しているように見える
原因と背景
Second LifeのアニメーションはHUDやアタッチメントから「再生」される仕組みであり、以下のような原因で停止できなくなる場合があります。
- HUDや装着アイテムのスクリプト不具合
- Temporary Attachment(仮装着)による不可視装着
- 複数のアニメーションが競合している
- アニメーションの再生(最大30秒)だけが残り、本体を外しても解除されない
対処方法
基本操作
- 「アバターの状態」から停止操作を行う
メニュー:「アバター」→「アバターの状態」
→ 下記の2つを実行- 「自分のアニメーションを停止する」(
Alt + Shift + A
) - 「アニメーションを停止してパーミッションを破棄する」
- 「自分のアニメーションを停止する」(
- 装着アイテムを外す
特に「Temporary Attachments」はHUD欄に表示されないため、外見上外れているように見えても、[装着中]タブを確認する必要があります。 - アタッチメントを更新する
→ メニューから「アバターの状態」→「アタッチメントを更新」またはAlt + Shift + R
でも可。

応用・最終手段
- 別のSIMに移動してリログ 環境情報やアニメーション状態がリセットされるため、強制解除に有効。
- AO(アニメーションオーバーライダー)を一時的に無効にする 誤作動を起こしている場合はHUDごと一度外すか、設定からOFFにする。
よくある誤解
誤解内容 | 実際の挙動 |
---|---|
アイテムを外せば止まるはず | 再生されたアニメーションは残り続けます |
HUDに表示がないから装着してない | Temporary Attachmentsは見えない |
他の人にも見えている | アニメはローカル処理なので他人には影響がないことも |
アニメーションの優先度について
アニメーションの優先度(Priority)について
Second Lifeのアニメーションには、「優先度(Priority)」という仕組みがあります。
これは、同時に複数のアニメーションが再生された際、どちらがアバターに影響を与えるかを決めるためのものです。
優先度は 0(低)〜 4(高) の範囲で設定されており、基本的な動作(立ち・座り・歩行など)は優先度 1〜2、
一方でダンスアニメーションや一部のアタッチメント(例:ポーズHUD、家具など)は優先度4に設定されていることが多く、これが原因で他の動作が上書きされてしまう場合があります。
よくある優先度の問題例
状況 | 原因の可能性 |
---|---|
AOをOFFにしてもダンスが止まらない | ダンスの優先度がAOより高く、上書きされている |
椅子から立ってもポーズが残る | 椅子に仕込まれたポーズが優先度4で残っている |
変なポーズのまま動かない | HUDによる高優先度アニメが再生されたまま |
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