ねばねばした泥やスライム、底なし沼に体がゆっくりと沈んでいく…。
そんなシチュエーションにドキドキしたり、なぜか癒やされるような感覚を覚える。
それが「クイックサンド」と呼ばれる嗜好です。
ここでは、「クイックサンド」について、どういった楽しみなのかをご紹介しますね。
🌊 クイックサンドってなに?
このフェティシズムは、英語では “Quicksand fetish” として知られています。
日本語圏では「底なし沼」や「流砂」、「泥に沈む女の子」などの表現で親しまれており、pixivなどのイラスト投稿サイトでも一定数の作品が見られます。
沈んでいくキャラクターの表情や台詞、助けを求める仕草、そしてゆっくりと取り込まれていく演出…。
ただ苦しむだけでなく、「逃れられない状況を受け入れる快楽」や「無力感に包まれていく安心感」など、感じ方は人によってさまざまです。
海外ではQuicksand Fansという大きいコミュニティがあります。
Quicksand Cove (Adult)で撮影(Youtubeチャンネル「Quicksand Love」より)
🧼 WAM(Wet and Messy)との関係
この嗜好は、「WAM(ウェット&メッシー)」と呼ばれるジャンルと重なる部分もあります。
WAMとは、泥や泡、クリームなどで“濡れたり汚れたりする”ことを楽しむ嗜好で、服を着たまま泥にまみれるような演出が多く見られます。
クイックサンドフェティシズムも泥やスライムを使った演出があるため、広い意味ではWAMの一部と捉えられることもありますが、「沈む」という要素が中心になる点で、より独立した嗜好として語られることが多いです。
🧍♀️ 沈む側・観察する側、それぞれの楽しみ
この嗜好には、大きく分けて2つの楽しみ方があります。
ひとつは、自分が沈んでいく側としてその状況に身を委ねる「沈む側」。
もうひとつは、沈んでいく様子をじっと観察したり、時には手を差し伸べたりする「観察者(または沈める側)」です。
沈む側の人にとっては、「少しずつ取り込まれていくこと」そのものが快感だったり、心が無になっていくような安心感を味わうための表現になっていたりします。
表情や息遣い、沈むスピードなど、細かい演出を重視する人も多く、pixivのイラストでも「苦しむ」「快楽に浸る」「静かに沈む」など、さまざまな描かれ方がされています。
一方、観察する側にとっては、沈んでいく姿そのものの美しさやドラマ性、演出としての満足感があります。どちらの立場も正解で、それぞれの好みに応じた楽しみ方が存在しています。
🕹 Second Lifeなら安全に“沈む”を体験できる
クイックサンドフェティシズムは、現実世界ではもちろん体験できません。
でも、Second Life(セカンドライフ)という仮想空間なら、安全に、そして自由に「沈む」体験ができるのです。
Second Lifeでは、粘液やスライムの床、沈むアニメーション、沈んだ先に閉じ込められるギミックなどが多数存在しています。
RLVというシステムを使えば、「抜け出せない」状況を再現することもでき、まるで自分自身が本当に取り込まれていくような没入感を味わえます。
沈む演出が体験できる場所(SIM)はいくつかあり、世界中から人が集まって交流している場所もあります。
また、アバターを操作するだけでなく、チャットによるやり取りやロールプレイも楽しめるので、「物語として沈む」ことも可能です。
🌐 クイックサンドという“居場所”を知ってもらいたくて
この嗜好は、少しニッチで、誰かに話しにくいものかもしれません。
でも、誰かを傷つけたり迷惑をかけたりするものではありませんし、安心して自分の中の「好き」を表現できる場所があることを、私は知ってほしいと思っています。
Second Lifeには、そんな自分の「好き」を大切にできる空間がたくさんあります。
もし、「もしかしたら自分も…」と思ったなら、ちょっとだけその世界をのぞいてみませんか?