IMが届かない?その理由と現実
Second Life(以下SL)では、インスタントメッセージ(IM)を使って他のユーザーと連絡を取ることが一般的です。しかし、以下のような理由から、IMが届かなかったり、返信がないと誤解されたりすることが頻繁にあります。
- クラッシュや強制ログアウトでIMセッションが切れる
- オンライン状態でも実は離席中(AFK)や作業中
- オフライン時のIMは一応転送されるが、返信できない場合も多い
これらの問題に対処する手段のひとつが、Viewer(ビューア)に備わっている自動応答機能(Auto-Response)です。
自動応答とは?:SL標準機能ではない補助ツール
自動応答機能は、Second Lifeの公式ビューアには存在しない、Firestormなどのサードパーティ製ビューアに搭載された補助機能です。主な役割は、以下のような状態のときに、IMに対して自動で返答することです:
- 離席中(AFK)
- 取り込み中(Busy)
- ミュートされたアバターからの連絡
- フレンド以外からのIM など

これにより、”なぜ今返事ができないのか”を相手にやさしく伝え、誤解や無用なストレスを減らすことができます。
設定方法(Firestormビューア)
- メニューバーから【Avatar】→【Preferences】を開く
- 左のメニューから【Privacy】タブを選択
- 「Auto-response」セクションに、自動応答文を入力する欄がある
- 状態ごとに応答メッセージを設定(AFK時、Busy時、フレンド以外など)
※デフォルトの英文も入っていますが、カスタマイズが可能です。

実際の使い方:連絡手段の誘導に使える
例えば、自分が作業中や離席が多く、クラッシュの可能性もある場合、以下のような自動応答メッセージが役立ちます:
I may appear online, but I'm often working and might not be at the keyboard.
If needed, please use the form or drop me a notecard.
📩 https://yourformlink.example.com
このように書いておくことで、
- オンライン=対応可能という誤解を防げる
- 連絡が必要な人に、他の手段(ノートカード・Webフォーム)を案内できる
- 読んでくれる人にはしっかり届く
プロフィールと併用するとさらに安心
自動応答に加えて、プロフィールに以下のような一文を加えるとより効果的です:
IMを見落とすことが多いため、急ぎのご連絡はノートカードまたは下記のフォームをご利用ください。
これにより、相手は事前に「この人にはどう連絡するのが良いか」を知ることができ、トラブル回避・信頼維持に大きく役立ちます。
まとめ:伝える努力が信頼をつくる
Second Life内の連絡手段は必ずしも安定していません。だからこそ、自動応答やプロフィールの工夫で「こちらの状況」と「代替手段」をやさしく伝えることが、相手との関係を円滑にする鍵になります。
全員に伝わるわけではなくても、それは「やる価値がない」わけではありません。
自動応答の活用は、マナーや誠意の表現として十分に意味があるのです。